自分らしいBestを、つくり続ける。

AI探究ラボ ── 自ら問いを立て、AIでカタチにする。

総合型選抜・推薦入試

2026.08.21

高校受験でも、推薦の枠が広がっている|大学入試から降りてきた変化と、家庭が中1から見ておくこと

高校受験でも、推薦の枠が広がっている|大学入試から降りてきた変化と、家庭が中1から見ておくこと

「推薦は、一部の子のものだと思っていました」

保護者と話していると、この言葉をよく聞く。成績が特に良い子や、部活で結果を出した子のもの。うちには関係ない、と。

数年前なら、その理解で足りた。いまは、少し事情が変わっている。

大学では、すでに主要な入口になっている

まず大学の話から始める。2021年度の入学者選抜から、「AO入試」は「総合型選抜」、「推薦入試」は「学校推薦型選抜」へと名称が変わった。名前だけの変更ではない。文部科学省は学校推薦型選抜の改善点として、推薦書に「本人の学習歴や活動歴を踏まえた評価」を記載すること、そして大学がそれを選抜で活用することを、どちらも必須としている※1。

活動歴が、制度上の評価対象として明記されたということである。

規模も変わった。総合型選抜で入学した人数は、2016年の5万4015人から、2024年には9万8520人へ増えている。学校推薦型選抜と合わせると、大学入学者のかなりの部分がこの入口を通っている※2。高校生への調査では、年内に結果が出るこれらの入試を選ぶ層が5割を超えた※3。

もはや例外的な入口ではない。

同じ変化が、高校入試にも降りてきている

高校入試でも、点数以外を見る枠が制度として置かれるようになっている。ただし、呼び名は自治体ごとに割れている。

東京都の場合、都立高校には「推薦に基づく選抜」がある。調査書に加えて、面接と小論文または作文で評価する仕組みである※4。

群馬県では、公立高校の入学者選抜が「特色型」と「総合型」の2段階で行われている。「特色型」は調査書・面接・エントリーシートなどを重視して定員の10〜50%を、「総合型」は学力検査を重視しつつ、受検者の個性や優れた点も総合的に評価して定員の50〜90%を選抜する※5。

名称も、制度の設計も違う。それでも共通しているのは、学力検査の点数だけでは決まらない枠が、正式に用意されているという点である。探究は、調べて、まとめて、発表する時間だと受け取られがちだが、本来これは研究である。そして研究には、方法がある。問いの立て方、調べ方、確かめ方。

「対策」で間に合うと思われがちだが

ここで、よくある誤解に触れておきたい。

推薦入試は、直前の対策で乗り切れると思われやすい。面接の練習をする。作文の型を覚える。自己PRカードの書き方を教わる。こうした準備には、実際に意味がある。

ただ、練習で伸ばせるのは伝え方までである。面接で聞かれるのは「何をしてきたか」であり、作文で書くのは自分が考えたことだ。中身は、直前には作れない。

もうひとつ、正直に書いておく。推薦の枠が広がったからといって、学力が要らなくなったわけではない。都立の推薦でも調査書は評価対象であり、群馬の「総合型」は学力検査を重視すると明記されている。推薦だけを狙う進路設計は、むしろ危うい。増えたのは選択肢であって、抜け道ではない。

家庭が、いまから見ておけること

では、何を見ておけばいいか。3つ挙げる。

「何をしたか」ではなく「なぜやったか」を言えるか。 面接で差がつくのはここである。活動の数を増やすより、ひとつのことについて「なぜ気になったのか」を自分の言葉で言えるほうが強い。

記録が残っているか。 中3の冬に、中1のことを思い出して書くのは難しい。やった直後に、短くていいから残しておく。写真1枚とメモ数行でも、あとから効く。

関心の範囲が、少しずつ広がっているか。 自分のこと、友達や部活のこと、地域や社会のこと。最初は身近な話でいい。範囲が広がっていく過程そのものが、その子の記録になる。

探究ラボでは、どうしているか

to the Best.|AI探究ラボでは、入試のために活動を組むことはしない。

やっているのは、その子の問いの解像度を上げることである。何が気になるのか。なぜ気になるのか。それを調べ、確かめ、人に見せられるカタチにする。この一巡を、6回で1周として繰り返す。

結果として、作文や面接やレポートで書けることが積み上がる。順番はこちらだと考えている。入試のために活動をつくるのではなく、自分の問いを追いかけた記録が、語るときの土台になる。

テーマの範囲も、自分のこと、学校や友達のこと、地域や社会のことと、ひととおり揃うように設計している。その子自身の関心にも、学校が扱う探究のテーマにも、届く範囲を持っておくためである。

記録は、1周ごとに1つの実践としてまとめ、QRコード付きの活動実績証明書として渡す。第三者が、実物と記録に直接アクセスできる形にしている。外部のアワードに出場したい子には、その準備にも個別に伴走する。

「探究活動をやりました」と書ける子は、これから増え続ける。証拠つきで語れる子は、まだほとんどいない。


文=石黒 大洋(Founder)

脚注

※1 文部科学省「大学入学者選抜改革」(学校推薦型選抜における評価方法の改善点)

※2 リクルート進学総研「年内入試拡大の実態を把握する─文部科学省データ・リクルート進学センサス2025より」(2026年1月)

※3 リクルート進学センサス2025(年内入試を選択した層 53.4%)

※4 東京都教育委員会「都立高等学校入学者選抜」

※5 群馬県教育委員会「公立高等学校入学者選抜」(特色型・総合型の2段階選抜)

to the Best. | AI探究ラボ
東京・杉並 / 小学5年〜高校3年 / 定員6名

コラム一覧 →

まず、説明会にお越しください。

参加は無料です。その場での入会のご案内はいたしません。
お子さんだけ・保護者の方だけのご参加も歓迎です。

まず、説明会にお越しください。

参加は無料です。その場での入会のご案内はいたしません。
お子さんだけ・保護者の方だけのご参加も歓迎です。

© to the Best. | AI探究ラボ

© to the Best. | AI探究ラボ